「痛み」は、からだからの何らかのサイン、赤信号です。だから安易に取ってはいけません。でも少しでも軽くしたいものですね。
鍼灸は、からだの痛みを緩和するのに、即効性があり効果的です。
科学的には、鍼刺激が末梢神経や中枢神経に作用したり、痛みを抑制するホルモンを放出させたりするという研究がされています。
伝統鍼灸・東洋医学には、長い歴史に培われた様々な痛みを取る特効穴と言われるツボがあります。
例えば腰痛に手の甲にある「腰腿点」、膝の裏にある「委中」。首の痛みに「後谿」、歯の痛みに「合谷」、胃の痛みに「足の三里」などが有名です。
また特殊な鍼療法として頭鍼や耳鍼があります。耳や頭にも全身のツボマップがあり、その部位に対応するツボが効果的なケースもあります。
その他にも、痛みを楽にするツボや方法はたくさんあり、どの手法が適切なのかケースにより異なりますので,丁寧にからだの反応を診ながらてツボを決めていきます。
そして、ある程度痛みが治まるまでに数回の治療が必要な場合もあります。
またなぜその痛みが出ているのかという、その根本原因を考える必要があります。
一時的に痛みが取れたとしても、その根本原因が治っていないと再発しますので、その場合は中、長期的なスパンでの定期的な治療が必要となります。