生命場の医学

「生命場(ライフフィールド)」という言葉をご存知でしょうか?

 

エール大学の解剖学者ハロルド・バー博士は「人間をはじめすべての生命は宇宙の秩序と繋がる「生命場」という電気(エネルギー)場を有している」という事を提唱しました。

 

その生命場を含めた場の医学を提唱する「ホリスティック医学」の第一人者である帯津良一先生は、外科医からスタートしましたが西洋医学の限界を感じて、「体・心・命」の3つが一体となった人間丸ごとを対象とした医学の必要性を感じて長年活動されています。

 

よく「自然治癒力」を高めて健康になると言いますが、「自然治癒力」とはなんでしょうか?

 

帯津先生は、「体」には目に見える「個物(物質)」と、その間には臓器や器官を連絡している「生命場」があって、その場のエネルギーが何らかの理由で低下した時に、これを回復するために本来備わっている「力」が「自然治癒力」であると言っています。

 

そして、西洋医学は目に見える「個物」である体を扱い「治す」医学、東洋医学は目に見えない「生命場」の命(エネルギー)にアプローチしていく「癒す」医学だとしています。

 

傷口が時間が経つと塞がり自然に治るという現象や風邪を引いて高熱が出ても3日も安静にしていれば治って行く事を考えると、「命の場」はまだ科学的に解明はされていないのでエビデンスはありませんが、その存在は想像する事ができます。

 

東洋医学にも様々なスタイルがありますが、その原点は人と自然・宇宙は同じ働きのもとにあるという「天人合一」の考え方です。

 

私の所属する東洋はり医学会の『経絡治療』も、その「天人合一」の考えのもとに、先人達の技を受け継いで来ました。


そしてその施術は、「経絡」という”いのちのネットワーク”の歪みを正して、低下した「生命場」のエネルギーを回復させることで本来人間に備わっている「自然治癒力」をサポートするこころみであると言えます。