お灸の『癒し力』


「かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを」

 

この歌は、百人一首の51番に出てくる藤原実方朝臣が読んだ歌です。「さしも草」とはヨモギののことで、ヨモギはお灸の原料です。お灸のように熱く燃え上がる「恋心」を歌った歌です。

 

お灸は、飛鳥時代、仏教とともに日本に伝わり、平安時代の昔から、人々の間で親しまれた治療法でした。また江戸時代にはお灸を受ける女性が浮世絵に描かれている様に、庶民の間に根付いており、自宅では養生灸をするという文化が育っていました。

 

 また最近までは、子供がいたずらや悪さをした時などに、罰の意味で「灸をすえる」などと言われていました。 お灸は熱いというイメージがありますが、知熱灸や糸状灸、しょうが灸や塩灸また現代ではせんねん灸などの台座灸また棒灸、箱灸など様々な種類があります。

 

和の波 鍼灸スタジオでは、痛みをコントロールする「奇経灸」などの特殊なお灸やほんのり暖いお灸をよく使います。特別な使い方として、糸のような細いお灸を炎症のある部位にすえて治癒を促すこともあります。

 

現代では、家庭で手軽にできるせんねん灸なども市販されておりますので、症状に応じてツボの位置など指導させていただきます。

 

ちなみにイギリスでは、お灸やそれに点火するお線香の香りが、“とてもリラックスできる!”と好評で、よくリクエストを受けました。

 

当院はせんねん灸セルフケアサポーターに登録しています。お灸教室なども企画していますので、お気軽にお問い合わせください。

 

より多くの皆さんに、日本の風土の中で時代と共に進化してきた“お灸”を体験していただき、日々の健康に役立てて頂きたいと思っています。

 

せんねん灸セルフケアの森

せんねん灸 セルフケアの森 (sennenq-selfcare.jp)